2020.04.26

2020.04.26
たや

ヤスオさんへ

コロナ緊急事態宣言から1ヶ月、政府からの補助金やスーパーなどバンクーバーの様子

2mのソーシャルディスタンスを守る人の列

ヤスオさん、こんにちは。
大変な状況が続いていますが元気ですか?

日本でも4月の上旬に緊急事態宣言が発令されましたね。バンクーバーは緊急事態宣言から約1ヶ月が経ちました。
この1ヶ月でバンクーバーがどのように変化したのかお伝えします。コロナ関連の失業者や企業には補償が始まってますが、日本のように国民一律にいくらというような補償は今のところありません。

カナダの緊急事態宣言で行われたこと


テレビに映ったトルドー首相

人から人への感染を徹底的に抑える

人が集まる場所を街から徹底的に排除。決まりを守れない企業・個人には罰則。とにかく個人へは自宅待機を要請してます。不要な外出は控え、外出する場合は他人と2m離れることを徹底させ、罰則も設けてます。罰則もあるため、2mのソーシャルディスタンスを守る人が多いです。
●外国人旅行者の入国禁止。
●アメリカとの国境も封鎖。
●海外からカナダへ戻ってきたカナダ居住者は14日間の隔離。
●渡航者はマスク(顔を覆えるもの)着用義務。
●エッセンシャルビジネス(生活必要ビジネス)以外の営業は自粛。
●在宅勤務へ移行。約8割が在宅勤務に移行してるようです。
●デパートなど主にファッション系のお店は閉まってる。
●レストラン、カフェはイートイン禁止。テイクアウト、デリバリーのみ。
●スーパー、ドラッグストアなどは店舗規模によって入店規制。
●大きな公園は入園禁止。
●公園の遊具は使用禁止。
●公共施設は休み。
●バスは無料。(運転手のコロナ感染を防ぐ目的で運賃の支払い省く。後方ドアのみ使用可能。)


商店街のお店は長期的休業(約2ヶ月)を視野にいれていて、防犯防止のために板などで外観を覆っています。
最近はその囲いに地元のアーティストによる壁画アートがされてます。壁画アートすることにより、落書き防止にもなってます。

長期的休業中の商店街
囲いの壁画アート

バスは間隔をあけて乗車。ステッカーを貼って隣座りを禁止に。

バスの座席の禁止ステッカー

カフェ、レストランはテイクアウトだけになり、店内の椅子テーブルも撤去されてます。デリバリーサービスが人気になってます。

撤去された店内の椅子やテーブル
デリバリーの商品

スーパーなどでは入場制限。1人でたら、1人入る。店内に入ったら手を消毒させられる。大型店で最大50人。スーパーによっては開店の朝1時間は高齢者の買い物時間にしてるとこもあります。

スーパーでの入場制限の様子

店内は一方通行。床に矢印が。

店内の床の矢印

レジにはアクリルの衝立が設置された。

レジのアクリル板

基本カード決済。現金が使えるお店は少ない。

カード決済のレジ

エレベーター内にもソーシャルディスタンスが。

エレベーター内のソーシャルディスタンスを促すステッカー

公園遊具は使用禁止。

遊具禁止になった公園の様子

家賃1ヶ月無料という賃貸もありました。BC州はでは賃貸主に対して、回収できない家賃のサポートもあります。

賃貸の看板

コロナ感染防止用の罰則がすごい

【特に海外から戻ってきた居住者にはとても厳しい罰則】

もし14日間の隔離を破ったことが判明すると
・最大6ヶ月の禁固刑か$750,000(約5,700万円)の罰金。
それが誰かを故意にコロナの危険にさらそうとした場合は、
・3年以下の懲役または最大$1,000,000(約7,600万円)の罰金。

【医療用品の転売にも罰金】

バンクーバーのあるBC州ではマスクや医療用品の転売も規制。 医療用品を転売した場合は最大1年の禁錮または$10,000(約76万円)。

【ソーシャルディスタンスについても罰金】

バンクーバーでは家族以外の人とは2mの距離を保つようにと言われています。公園など、友人とグループで2mの距離を守らず集まっていると罰金です。 スーパー、ドラッグストアの入店人数規制を破っても罰則です。 実際に罰金を科せられたというニュースをよく見かけました。

・レストランなどのビジネスの場合
最大$50,000(約380万円)
・個人
最大$1,000(約7.6万円)

公園に人が集まっている様子

三月中旬にカナダではコロナの緊急事態宣言が発令されました。その日からソーシャルディスタンスがかなり徹底され、街はとても静かに。 その約2週間後、バンクーバーの新規コロナ感染者数は急激なカーブを描くことなく、本日までなんとか平坦なグラフを維持してます。現在BC州ではコロナのテストを1日2,000件ほどしていて、その中の陽性率の平均はここ1週間で3.5%まで低下してます。4月上旬は陽性率が8%ありました。 州の保健課からはまだまだ気を緩めることはできないとしています。なので自宅待機はまだ続きそうです。カナダの東側、トロント、ケベック州はBC州よりも感染者が多く、まだまだ心配です。

カナダの新型コロナ感染者数のグラフ
出典: https://www.macleans.ca/society/health/coronavirus-in-canada-these-charts-show-how-our-fight-to-flatten-the-curve-is-going/

カナダでも先月緊急事態宣言が発令された時には買い占めでトイレットペーパーやパスタ、小麦などが店舗から消えましたが、1ヶ月経ちスーパーの品揃えも通常に戻りました。トイレットペーパーやアルコール除菌剤も問題なく買えます。もう日用品に関しては買い占めは起こってないように感じます。マスクはもともと売ってるお店が少なく、今は手作りマスクが主流になってます。1ヶ月前までのマスク差別はなくなりました!

カナダのスーパーのトイレットペーパー棚
カナダのスーパーのアルコール除菌剤の棚

カナダ政府からの様々な緊急補助金

カナダは緊急事態宣言で多くの企業が一気に事業を縮小せざるを得なくなりました。日本はずるずると経済をつなげている感じですが、カナダはその日からパタッと一気に経済が止まった!っという感じです。 私はパートの仕事をしていたのですが、緊急事態宣言が出て速攻、一時解雇(レイオフ)になりました。 カナダ全土で私のようにレイオフされた人が一気に増え、カナダの失業率は2月から約2%アップし、7.8%まで増加しました。カナダで1ヶ月のうちに百万もの雇用が無くなったのは史上初だそうです。このグラフ、すごいですよね。

カナダの雇用状況のグラフ
出典: https://www.cbc.ca/news/business/canada-jobs-march-covid-19-1.5527359

政府は4月の頭から、コロナ関連の失業者に対して、かなり手厚い補償CERB(Canada Emergency Response Benefit)を始めてくれました。緊急事態宣言をしてから約半月で支給を開始してくれました。
その額月$2,000(約15万円)を最大4ヶ月間。これは課税対象になりますが、失業してしまった私にはとてもありがたい補償です。
・申請はオンラインか自動音声電話
・オンラインの場合、数分で手続きが完了。
・振り込みは申請から3日ほどで指定口座へ。小切手での郵送も選べる。
・失業当日までに$5,000(約38万円)以上の収入があった人が対象。
・15歳以上。
・コロナに掛かって働けなかったり、コロナに掛かった家族の看病をしている。
・コロナ関連で失業した。
・コロナで学校が閉鎖され、子供の面倒を見るため働けなくなった。
・雇用はされているけど、14日間連続で収入が得られなかったり、収入が$1000以下になってしまった。

企業に対しても様々な補助を決定しています。
・売り上げが落ち込んでしまった企業に対し、6月までの賃金補助
・中小企業の家賃75%サポートを3ヶ月(50%政府、25%不動産所有者がカバー)
・中小企業向け無利子ローン
・農業セクターサポート

あと、子ども手当が増額されたり、大学生・専門学生にとって夏休みの仕事は学費や生活費をまかなうのにとても重要。コロナ不況で夏のアルバイトも探すのが困難。カナダ政府はその点の声にも対応し、学生にも5月から8月、月$1,250(約9.5万円)の支給を決定(支給対象学生の詳細は後日発表)したり、文化芸能スポーツ分野の運営を守るための補助金もあります。

コロナの緊急事態宣言から1ヶ月たち、カナダは補償もセットで国民に自宅待機を要請しています。もし失業者やコロナで困っている人への補償が全くなかったら、政府の自宅待機要請は実現してなかったんだろうと思います。 カナダの首相は毎日記者会見を開き、国民に自宅にいる必要性を伝え、記者の質問にもカンペを見ずに自分の言葉で説明してくれているのがわかります。毎日上がってくる様々な問題にも臨機応変に随時対応している感じを受けます。首相のツイッターには随時新しい政府の方針がアップされていて、情報収集源になってます。 1ヶ月たち、だんだん経済はいつ再開するんだ?という意見でてきてますが、カナダのトルドー首相はワクチンができるまで最低一年は前のような生活には戻れないと言っています。経済の再開を急いでしまえば、今までコロナ感染者を頑張って抑え込んでる今までの努力が無駄になってしまうとも言っていて、経済の再開にはとても慎重になっている様子です。 カナダは経済よりも国民の命を優先しています。パンデミック宣言の時には、首相は「とにかく家にいてください。自分や他の人の命を守ってください。私たちは国民のサポートを最大限にします」と。

コロナ自宅待機になって変わったこと

子供未就学児1人、夫と私の三人家族でここ1ヶ月で変わったこと。
・公園で遊べなくなった
・友達と突然会うこともできなくなった
・買い物の回数が減った
・買い物先はスーパーとドラッグストアのみ
・娯楽は近所で唯一営業しているカフェのコーヒーテイクアウト。
・交通機関を使わなくなった。移動範囲は徒歩圏内。
・アマゾンなどのオンラインショッピングの頻度増えたけど、到着まで時間がかかる。
・家にある眠っていた食材を使い出す
・自炊が増え、冷蔵庫がきれいに空になることが増えた
・週一回はウーバーイーツなどの宅配デリバリー使ってる
・スーパーなど宅配してくれるお店が増えた!
・現金使用しなくなった。カードが全て。
・zoomなどの複数会話できるアプリでのオンライン教室が増えた
・フェイスシールドが本気で欲しくなる
・確実に体重、増えてます!

コロナ自宅待機で1ヶ月経って困ったこと

最後に、コロナ自宅待機で出てきた問題を書き出しておきます。

・天気が良いので公園に人が集まりだした

これからのバンクーバーは、一年で一番気持ちの良いシーズンに突入していきます。とにかく晴天が多くて気持ちが良いんです!バンクーバーの冬はとにかく雨曇りばかり。なので、カナディアンは日光がとても大好き。4月で天気が良く気温が10度を超えてくると半袖やタンクトップ姿で外でランニングしたり、ヨガをしたりする人が多いのですが、ここ最近、天気が良かったのと自宅待機も1ヶ月経つと皆、緊張感が薄れてきて外にゾロゾロ出てきてしまうんです。なので、閉鎖されていない公園ではピクニックしたり、ヨガ、ランニングしてる人が多い!一応2メートルはあけているようですけど。。。 ちょっと天気が良い日が続くと数日後の新規患者数が心配になります。

公園に人が集まっている様子

・公園や歩道にゴミが増えてる

閉まってるお店の前や、公園の端にはポイ捨てゴミが目立ってきてます。治安の悪化も懸念されてます。

・ヘアカット問題

床屋や美容室が閉まっているので、皆ヘアカット問題が起きてます。ニュースキャスターの髪の毛の根元の色が変わってたり、トルドー首相のヘアスタイルも話題になってます。

・ロックダウンを解除しろとう動き

経済や人権のためにロックダウンを解除しろ!というデモが少し起き始めてます。経済の理由はわかりますが、自由に行動させろ!っていうのは、完全に同意できません。その人たちの勝手な行動で、なんとか保ってるカナダの医療が崩壊してしまうかもしれないんですから。今は自分の自由よりもみんなの命を守る大事な時期ってことを皆理解するべきですよね。この我慢、一生続くわけはないはず!

・自宅待機によるメンタル面が悪化

先週、カナダ史上最悪の22名死亡という銃撃事件が起きてしまいました。ニュースによると、その襲撃犯は歯科の開業医。今回のコロナで歯科への休業要請が国から出ていました。その休業要請後、犯人はアルコール問題を抱えていたとの情報もありました。この事件の詳しい経緯は犯人が死亡してしまったので、まだ明らかになってませんが、もしかすると事件のきっかけはコロナだったかもしれません。 コロナによる自宅待機要請でメンタルが不安定になる人も多く出てきています。

自宅待機で心がけてること

毎日コロナに関するニュースをツイッターやニュースで追うのをやめました。それだけでもだいぶ気分が変わりました。ニュースを見るたびに新しいコロナの情報が入ってきて、デマかもしれないのに、その情報のせいで気分が不安になる。スクリーンタイムを減らすのは、おすすめです。 写真は4月頭のバンクーバーです。桜もたくさんあるんですよ!きれいです。

バンクーバーの桜
たや
たやより

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